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テーマ : 政治しずおか

岳南地域の工業用水道 民間委託へ 静岡県議会、企業局長答弁 3.5億円削減

 静岡県議会2月定例会は21日、自民改革会議の市川秀之氏(浜松市浜北区)、飯田末夫氏(浜松市南区)、鳥沢由克氏(裾野市)、ふじのくに県民クラブの杉山淳氏(静岡市駿河区)が一般質問を行った。小野田裕之企業局長は岳南地域を中心に工業用水を供給する「ふじさん工業用水道」について、包括的民間委託の手法を導入すると明らかにした。2024年度から7年間で少なくとも3億5千万円のコスト削減を見込む。飯田氏への答弁。

 新ポンプ場の整備や浄水場の運転・維持管理業務などをまとめて民間事業者に委託する。検針や工業用水を給水するための配水管の維持管理・修繕といった業務は県が引き続き担う。民間技術やノウハウの活用、企業局職員の負担軽減効果などが期待されるという。23年度に事業者を公募し、同年度末に契約を締結する見通し。
 ふじさん工業用水道は22年3月、富士川工業用水道と東駿河湾工業用水道が事業統合した。企業局が経営する県内六つの工業用水道で給水能力が最も高い一方、水需要が減少傾向にある。施設の老朽化に伴う更新費の増加が大きな課題で、業務の効率化が必要と判断した。
 小野田局長は「将来にわたり安定的にサービスを提供していくためには、経営形態の在り方を不断に見直し、官民連携手法を導入していく必要がある」と指摘。包括的民間委託を他の工業用水道にも広げ、より長期で民間の裁量が大きい官民連携手法の導入についても検討する考えを示した。

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