「こども基本条例」制定へ 藤枝市長が意向表明 権利保障、大人の責務明記
藤枝市の北村正平市長は20日、子どもに優しいまちづくりを推進するために「こども基本条例」を制定する意向を示した。20日に開会した市議会2月定例会の施政方針演説で明らかにした。
市によると、地域全体で子どもの成長を支え、権利を保障することが目的。大人や関係機関の責務のほか、虐待や体罰、いじめの防止、多様性の尊重といった内容を明記する方針という。
関係団体への意見聴取やパブリックコメントなどを経て、2023年度末に議決、24年度の施行を目指す。
同市では23年度から、妊産婦と子育て家庭、子どもに対する包括的な支援を行うことを目的とした「市こども家庭センター」を新設する。保育施設の監督や支援、人づくりを統括する課長級の新ポスト「保育統括担当参事」を設ける方針も示した。
北村市長は「子どもや子育て支援を市政の大きな柱に据え、さらなる重点化を図る」と述べた。