「防火の神」石祠再生へ 大場地区でグラウンドワーク三島 荒廃の山中参道整備
三島市のNPO法人グラウンドワーク(GW)三島は、同市大場地区の鎮火・防火の神をまつるとされる石祠(せきし)の再生に乗り出した。荒廃した山中の竹林を伐採し、少しずつ参道を整備しながら地域に忘れ去られた石のほこらに“光”を当てる。
GW三島によると大場地区の山奥にある小さな石祠は、近くの光明寺境内に小祠がまつられている秋葉神社に由来する可能性があるという。かつては参拝に出向いた地元住民が維持管理を行っていたものの、現在は竹林が生い茂る放置状態に。ほとんど人が寄りつかず、うっそうとした山中の参道も荒廃が進んでいる。
GW三島は3月までに石祠周辺の竹林除去に取り組む計画で、4月以降には参道の本格整備に乗り出す。18日にも竹林の伐採が行われ、周囲は作業が進むにつれて徐々に日光が差し込み始めた。GW三島の渡辺豊博専務理事は「地域の魂であり、心のよりどころ。みんなで復活させ、守り伝えていきたい」と市民の協力を呼びかけている。問い合わせはGW三島<電055(983)0136>へ。