裾野誘致 スポーツ合宿5年で4.7倍 22年度過去最高
2022年度にスポーツ合宿で裾野市を訪れたのは55チームの宿泊者3458人で、過去最高になる見通しになった。新型コロナウイルスによる行動制限が緩和されるとともに、大学や実業団の陸上チームを中心に誘致を推進。前年度を42%以上上回り、この5年間でチーム数は4・6倍、宿泊者数が4・7倍に増加した。
14日に市役所で開かれたスポーツツーリズム推進協議会で、市が報告した。スポーツや観光・経済団体で同協議会を組織し、本格的に誘致を始めた18年度は12チームの宿泊者731人だった。
22年度は1月末までの実績と2、3月の予約数を足した推計。過去2年に比べてコロナ禍の影響が減り、長期合宿に加え、週末を利用した短期受け入れを強化した。大学生誘致を兼ねて7月に陸上の公認記録会を開き、複数の五輪代表選手が指導を受ける陸上クラブ「ツーラップス」(東京)と連携して講習会などを企画した。
陸上以外の誘致も進め、23年度にニュースポーツ「コーフボール」の全国大会が裾野市で開かれることが決まった。同協議会の鈴木啓久会長は「スポーツを通じたまちづくりの活性化に向け、事業を発展させていきたい」と話した。
同市は首都圏から近い立地と、標高千メートル超の「準高地トレーニング」に最適な練習環境を生かし、スポーツ合宿やイベントを誘致している。