海洋文化施設の修正動議 反対多数で否決 静岡市議会
静岡市議会観光文化経済委員会で、清水港への海洋文化施設整備に関する事業費を削除するよう求める修正動議が提出されたが、反対多数で否決された。
修正動議を出した第2会派創生静岡の栗田裕之委員は新型コロナウイルス禍で低迷する地域経済や物価高、市民理解の不十分さなどに触れ、「総額240億円規模の施設建設を今やるべきか。数年遅らせるべきだ」などと主張した。共産党の委員も同調した。
これに対し、最大会派自民党や公明党、志政会の各委員は「港湾エリアを活性化し、人を呼び込むためにも重要な取り組み」「アフターコロナの起爆剤になる」などと修正案に反対し、市当局の原案に賛成した。
海洋文化施設は26年4月の開設を目指す。2月補正予算案には、事業の進捗(しんちょく)などを確認する「モニタリング等支援業務」に約6千万円の債務負担行為を設定している。