ローランドDG 売上高最高 2022年12月期
ローランドDGが10日発表した2022年12月期連結決算は、低溶剤プリンターやインク販売などが堅調に推移し、売上高は504億5900万円だった。会計基準の変更で前期との比較はできないが、同社は実質的に増収増益で、売上高は過去最高とみている。
経常利益は61億2600万円、純利益は43億2700万円。新型コロナの規制緩和に伴うプリンターの設備投資や印刷物の出力需要を取り込んだ。
地域別では、北米でUVプリンターや卓上型の低溶剤プリンターなどの販売が伸長し、為替の円安効果もあって売上高は31・7%増の184億5200万円。国内はプリンター新製品に加え、3次元切削加工機やデンタル加工機の販売が伸び、5・6%増の47億8600万円だった。一方、ゼロコロナ政策が続いた中国の販売減など、アジアの売上高は10・5%減の28億9000万円と苦戦した。
23年12月期連結業績予想は売上高581億円、経常利益70億円、純利益54億円とした。
10月予定の本社移転統合と新社屋(浜松市北区)の建設に伴い、現本社(同)の固定資産をローランドに譲渡することも発表した。