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テーマ : 経済しずおか

パプリカ生産2ヘクタール拡大へ 大和証券副社長意向 SAC磐田

 大和証券グループ本社の荻野明彦副社長(浜松市中区出身)は10日、磐田市でICTを活用したパプリカの大規模施設栽培を行うグループ会社「スマートアグリカルチャー(SAC)磐田」について、2025年ごろまでに生産規模を2ヘクタール拡大する意向を示した。SAC磐田で草地博昭市長と面談し、「磐田を日本一のパプリカ産地にしたい」と述べた。

草地博昭磐田市長(手前左)にパプリカ生産について説明する荻野明彦副社長(同右)=10日午後、磐田市のスマートアグリカルチャー磐田
草地博昭磐田市長(手前左)にパプリカ生産について説明する荻野明彦副社長(同右)=10日午後、磐田市のスマートアグリカルチャー磐田

 SAC磐田は温度や湿度、二酸化炭素(CO2)濃度などを自動制御して生育環境を最適化する大型ハウスでパプリカを生産し、自社ブランド「プリンセスパプリカ」で首都圏や県内のスーパーなど向けに出荷している。同社によると、生産面積は提携農園も含め計4ヘクタールで、磐田市は宮城県栗原市の6ヘクタールに次いで全国2位という。
 大和証券グループの農業ビジネス参入を進めてきた荻野副社長は「磐田は温暖で、日射量が全国トップレベル。交通の便も良く、ポテンシャルが高い」と強調。国内で市販されているパプリカの7~8割を輸入品が占める現状を踏まえ、「国産が伸びる余地はある」とし、生産拡大に意欲を示した。プリンセスパプリカ以外の品種の生産も検討しているとした。
 草地市長は「どうしたら日本一が達成できるか一緒に考えていきたい」と述べた。

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