⚽J2清水 北川、覚悟のシーズン「今年は自分の価値示す」 鹿児島キャンプ
J2清水のFW北川が強い覚悟で今季に臨んでいる。昨夏3季ぶりに古巣に復帰したが、チームはJ1から陥落。自身も不完全燃焼に終わり「今年は自分の価値を試合ごとや日々の練習で示す」と懸ける思いがにじむ。

オーストリア1部ラピッド・ウィーンから途中加入した昨季はリーグ戦10試合に出場して1得点。J2降格が決まった最終節の札幌戦はけがで欠場し、「その場にいなかった自分へのいら立ちや悔しさ」が心を占めた。「このクラブでやる」と真っ先に清水との契約を更新した。
欧州との環境の変化に適応する難しさを感じた昨季と異なり、始動から体作りには手応えを感じてきた。ルーキーも多く加わってチーム内では中堅の年代になるが、「まだまだ若いと思ってトレーニングしていきたい」と背中で見せている。
J2での戦いは自身もプロ2年目の2016年に経験。30試合9得点と飛躍のシーズンになった。決して甘くはないリーグだが、「個人でもチームでも成功体験を植え付けたい」と輝きや力強さを取り戻す契機に位置付ける。
鹿児島キャンプの直前に左もも前を痛めて全体練習を一時外れていたが、すでに復帰。4日の磐田との練習試合でもプレーできそうだ。「FWである以上、得点王を目指さないといけない」と語る生え抜きストライカーの巻き返しが始まる。
DF菊地 飛躍へ気合
プロ2年目のDF菊地が今季を飛躍の年にすべく燃えている。J2長崎への期限付き移籍から清水に復帰。「自分の力を示し続けて試合に絡む」と気合を入れる。
清水ユースから昇格した昨季はルヴァン杯3試合に出場したが、リーグ戦の出番はなく途中で長崎に移籍。J2リーグ2試合の出場にとどまったものの、3バックを経験するなど自身の幅を広げる機会となった。
主戦場のセンターバックには大卒新人2人が加わるなど争いは激しいが、「攻撃の組み立ての部分では負けていない」と胸を張る。世代別の代表に選ばれている有望株は「守備面のレベルをもう少し上げたい」と課題にも向き合いながらアピールしている。