⚽清水エスパルス 森重陽介(FW)“二刀流”こなす大器【ルーキー紹介】
198センチの長身を生かして最前線で豪快なヘディングシュートをたたき込んだかと思えば、センターバックに移って相手の反撃をはね返す。試合の中でFWとDFの二役をこなす“二刀流”を今冬の全国高校選手権で披露し、話題を呼んだ。無限の可能性を秘めた、規格外の大器だ。

神奈川・日大藤沢高のエースとして臨んだ選手権は、3回戦でPK戦の末に涙をのんだ。ただ、個人としては3試合で3ゴールを挙げ、大会の得点王に輝いた。「チームを勝たせる得点はなかった」と満足はしていないが、全国の舞台で力を発揮できた手応えは感じている。
清水ではFWで定位置争いに挑んでいる。高さが際立つが、50メートル6秒2のスピードや、柔らかなボールタッチも持ち味。高校時代に任されていたセットプレーのキッカーにも名乗りを上げる。「まずは前線のポジションで試合に絡めるように」とアピールを続ける。
豊かな将来性から周囲の期待は高まるが、「まずは世代別の代表入りを目指す」と足元を見つめる。いずれは「誰もが知っているようなサッカー選手になりたい」と夢を描く。