⚽J1復帰へ決意 DF鈴木主将の自覚「できること全てやる」 清水エスパルス・鹿児島キャンプ
J2清水のDF鈴木が、1年でのJ1復帰の目標に向けてチームをけん引する決意に満ちている。リカルド監督の指名で、今季の主将に就任。「チームのために必要だと思えば、自分ができることは全てやるつもり」と言い切る。

多弁なタイプではないが、要所での声掛けでチームを引き締められる存在だ。指揮官も「プロ意識が高く、われわれが求めるチームづくりの模範になってくれる」と信頼を置く。練習の前後にはさまざまな選手とコミュニケーションを図る姿が目につく。
プロ9年目の鈴木は前所属の大分でも主将を経験。清水に加入した2021年には早速3人制主将の一人を担った。同年は頭蓋骨骨折の大けがで長期離脱する不完全燃焼のシーズンを送ったが、昨季は守備の要としてリーグ戦33試合に出場した。
自身はフル稼働したが、チームはJ2に降格。昨季を踏まえ、「全員がいかに当事者意識を持ってやれるか。自立した集団が一番強い組織だと思うので、選手たちには求めたい」と使命感が言葉にあふれる。
昨季、センターバックで主にコンビを組んだ立田悠悟が退団。ディフェンスリーダーとしても、新加入のDF高橋やルーキーらと連係面の構築を図る日々だ。「話しながら関係性をもっと良くしていきたい」と精悍(せいかん)な顔を引き締める。
GK梅田、実践復帰へ調整
GK梅田が実戦復帰に向けて調整に励んでいる。J2岡山に期限付き移籍していた昨年3月に右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。治療に専念していたがすでに回復し、「試合に出ることが一番の目標」と意欲を燃やす。
直近の数日は別メニューとなったが、すでに他のGK陣と同様の練習をこなし、「状態は問題ない」と強調する。
清水ユースの同期だったDF監物、FW斉藤が大卒新人として加わり、4年ぶりにチームメートとなった。「実戦の場で2人と同じピッチに立ったら感じるものがあると思う」と心待ちにし、復帰の日を見据える。