悩み相談 タブレットでいつでも受け付け 2月開始、富士の全小中学生対象
富士市教育委員会は2月から、全小中学生に配布しているタブレット端末で悩み相談を受け付けるシステム「ほっとデジタル相談・ふじ」を導入する。デジタル化で周囲を気にせず困り事を打ち明けられる環境を整え、情報を関係機関と円滑に共有して対応をより適切に行う狙い。
デジタル相談窓口の開設は県内3例目。相談窓口のバナーは、端末の学習系サイトリンク集の画面に表示される。学校名や氏名を入力した上で、いじめや学習、家庭生活などの分類を選んで詳細を伝える。内容を伝えたい相手がいる場合は明示してもらう。
投稿は市青少年相談センターで受け取り、学校現場に事実関係の確認を求める。投稿内容は市教委や児童相談所などに即時共有される。
市教委によると、市の電話相談窓口の対応頻度は月に数件程度で、平日の昼間しか受け付けていないことが課題だった。タブレットの活用により、通信環境があれば時間と場所を問わず相談を寄せられる。担当者は「児童生徒の悩みを聞き逃さないためのツールとして効果を期待している」と話した。