県議選 複数議席獲得へ 山村糸子氏／共産党静岡県委員長【各党に聞く ２０２３年選挙戦略⑤】
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―統一地方選の争点は。
「大軍拡を目指す今の政権運営は、共産党が目指す方向に逆行している。地方にも原発やリニアの問題、暮らしと医療の課題など国政と一体の問題が多くある。党として岸田政権への対決姿勢を明確にした上で、各自治体で取り組むべき政策を掲げ、地方の視点でも必要な論戦を展開して党の役割を発揮する」
―統一選の目標は。まだ態度表明をしていない静岡、浜松の両政令市長選への対応は。
「どの選挙も重要だが、特に県議選の複数議席獲得に力を入れる。政令市の浜松市議選も、ものづくりのまちにおける市の役割を問う選挙になる。国政では野党共闘を取り巻く環境が変化している。統一地方選で共産の議席や得票を伸ばすことで、新たな野党共闘の可能性を切り開きたい。政令市長選に関してはまだ党内で決断をする段階にないが、当然、不戦敗にはしない。党の基本的な立ち位置として自民党の支持を受ける候補者とは一線を画し、有権者に選択肢を示す必要があると考えている」
―党を取り巻く状況をどう見ているか。
「組織が高齢化し、党勢拡大の方向に進んでいないのは事実。特に、若い世代に影響力が広がっていないことは大きな課題と捉えている。ただ、大軍拡を打ち出す政府に危機感を抱き、外交努力による国際秩序の構築や護憲を訴えるわが党の方針に賛同する声もある。楽観はしていないが、党づくりと両輪で統一地方選を戦い抜く」
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