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テーマ : 芸能・音楽・舞台

熱海芸妓「金色夜叉」名場面を再現 尾崎紅葉没後120年

 熱海海岸などを舞台にした小説「金色夜叉」の著者尾崎紅葉をしのぶ第81回尾崎紅葉祭(市主催)が17日、熱海市東海岸町のお宮の松前広場で行われた。熱海芸妓(げいぎ)が小説の名場面を再現する踊りを披露し、観光客らを魅了した。

金色夜叉の名場面を踊りで表現する芸妓衆=熱海市東海岸町のお宮の松前広場
金色夜叉の名場面を踊りで表現する芸妓衆=熱海市東海岸町のお宮の松前広場

 今年は紅葉の没後120年の節目。市や議会、観光団体の関係者が紅葉の石碑に献花した。斉藤栄市長は「熱海温泉の発展の礎を築いた大恩人。今後もまちの発展を見守ってほしい」と述べた。紅葉のひ孫、横尾靖さん(66)=東京都世田谷区=も出席し「世界や若者に向けて先人が築いてきた文化を守り、伝えていくことが大切」と語った。
 献花に続き、芸妓の踊りが披露された。学生服姿の貫一役を琴千代さん、お宮役を小夏さんが演じ、唄に合わせて2人の別れの場面を熱演した。観光客のほか、あたみこども園の年長児も見学に訪れ、熱海で脈々と受け継がれてきた伝統文化に触れた。
 金色夜叉は1897年に発表され、国民的人気を博した。紅葉祭は主人公2人の別れの日にあたる1月17日に毎年行われている。同日は紅葉の筆塚がある同市春日町の旅館「湯宿一番地」で筆塚祭も行われた。

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