身を切る改革、地方でも 山下洸棋氏/日本維新の会・静岡県総支部幹事長【各党に聞く 2023年選挙戦略③】
―統一地方選で何を訴えていくか。
「県内で日本維新の会の看板を掲げて戦う初めての統一地方選になる。人口減少や物価上昇など待ったなしの課題について国会で論戦が繰り広げられているが、地方自治体でもできることが多くある。維新は大阪で、地方が変われば国も変わることを示してきた。その精神を県内に浸透させたい。統一地方選の先に次の衆院選が行われる可能性も見えてきている。国政選挙に向けても、今回の統一地方選で地域に根付いた地方議員を誕生させることが最も重要なことだと考えている」
―候補者擁立の進捗(しんちょく)は。
「まずは県議選から擁立を進め、静岡市駿河区、沼津市の2選挙区で公認予定者を決めた。支部長や現役市議がいる県中東部の市町議選で候補者を立てるつもりだ。県西部は支持基盤が確立されていないが、政令市の浜松市議選では積極的に存在感を示したい。ただ、擁立作業はあくまで人物や政策本位。維新の『身を切る改革』に賛同し、各地方議会を少数会派でも戦い抜ける人選を重視する」
―静岡県内での支持拡大の課題は。
「一昨年の衆院選で維新が躍進して国会での存在感が増し、自民党ができないことをやる政党、既得権益に切り込める政党との認識が県内でも広まってきた。ただ、地方でも身を切る改革を行うためには、今の政治を変える強い意志を持った人材を増やしていく必要がある。県内で愚直に維新の改革スピリットを広げていく」