商店街出店 発信力が必要 富士市「まちなかラボ」体験者報告
富士市のまちなか活用事業と空き店舗等活用促進事業の実施報告会がこのほど、同市の市民活動センター「コミュニティf」で開かれた。市の起業家支援事業「まちなかラボ」で2022年に中心市街地でお試し出店した起業家らが、期間中に感じた利点と課題を話し合った。
まちなかラボでは、飲食や雑貨の3事業者が吉原商店街か富士本町商店街で15日間、お試しで営業した。3事業者からは、両商店街の利用者は平均年齢が高く「SNSなどを駆使できる発信力がないと若い世代を呼べず、長期的な営業は厳しそう」との共通の見解が浮かび上がった。
学生グループでハンバーガーカフェを開き同世代の人流を調査した今村岳宏さんと菅野惇さんは、客との会話に手応えを感じるも「学生は想像より集められなかった」と振り返った。
菓子を販売した水村和枝さんは「日によって客足が違い、在庫管理が難しかった。経験を生かして展開を決めたい」と話した。