勢力維持へ野党間連携 曳田卓氏/立憲民主党・静岡県連幹事長【各党に聞く 2023年選挙戦略②】
―統一地方選の方針は。
「県議選は現職2人、新人1人の3人の公認が決まり、掛川市選挙区でも新人が準備している。所属する県議会第2会派ふじのくに県民クラブの候補者らと競合しない空白区で擁立を模索する。コロナ禍からの地域経済再生と介護など社会保障の充実、人員確保を伴った子育て環境の整備などを訴える。市町議選では現時点で公認・推薦が5人。各選挙で全員当選を目指す。市町長選は連合静岡との共同歩調が基本線になる」
―野党の存在感が薄れている。統一地方選での野党連携は。
「統一地方選でも野党共闘を目指す。立憲民主党、国民民主党、支援組織である連合静岡の3者で毎月1回の会合を重ねている。旧立民と旧国民の合流から一定の時間がたち、対立軸が消え連携は進めやすくなっている。県議選の最重要課題は川勝平太知事を支援する勢力を(知事への不信任決議の可否ラインとなる)17議席以下にしないこと。国政政党に左右されない地域政党として、県議会の会派メンバーが昨年発足させた『新政しずおか』の存在が、野党間の連携の弾みになる可能性もある」
―衆院解散・総選挙もうわさされる中、党勢拡大にどう取り組むか。
「昨年、政治塾『立憲アカデミー静岡』を開講し、政党のあるべき姿を示すことができた。受講生から市議選に4人が出馬するなど相当な効果があった。人材の発掘と育成のために今後も継続していく」