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テーマ : 裾野市

裾野に飲料水新工場 アイリスオーヤマ4月稼働 100人超雇用

 生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)が裾野市内に新工場を開設することが12日までに、関係者への取材で分かった。小山町の富士小山工場に続き県内2カ所目の生産拠点を整備し、2021年に新規参入した飲料水事業を増産する。トヨタグループが国内の生産拠点再編に伴い近年同市から撤退する中、市は企業立地方針を策定して誘致を強化していた。

アイリスオーヤマの静岡県内生産拠点
アイリスオーヤマの静岡県内生産拠点

 関係者によると、アイリスオーヤマは同市須山の工業団地に進出する方針。既存の工場跡地を取得し、生産設備を導入するなどして4月に裾野工場として稼働を始める予定という。
 同社は21年2月、富士小山工場で天然水と炭酸水の本格生産を始めた。家庭用を中心に国内市場は堅調に推移。今後想定される首都直下地震や南海トラフ地震など大規模災害の発生時に飲料水を迅速に供給する狙いもあり、増産を決めたとみられる。
 「富士山の天然水」を利用した飲料水事業の生産拠点に富士山麓の小山町と裾野市を位置付けるほか、裾野工場では将来的に緑茶などの製造に乗り出すことも検討するという。敷地面積6万1千平方メートル、延べ床面積が2万2千平方メートル規模になるとみられ、現地で採水する計画。雇用に関しては地元で100人以上を採用するとしている。
 裾野市は首都圏から近い立地と豊富な地下水を生かして新たな工業団地も造成する計画で、村田悠市長が積極的にトップセールスに出向いている。村田市長は「ワン・ストップ・サービスを構築し、市を挙げて誘致を強化する中、新たな企業の進出が決まってよかった」と話した。
 市は製造業に加え、トヨタ自動車が建設する未来型都市「ウーブン・シティ」を見据え、次世代産業と新技術開発の集積も目指す。

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