裾野市役所 窓口、予約可能に 待ち時間短縮へ実証実験
裾野市は12日、窓口予約システムの実証実験を開始したと発表した。市役所窓口の混雑緩和と職員の業務効率化につなげる。
欧米の公的機関で広く採用されているデンマークのフロントデスク社のシステムを採用した。マイナンバーカードや住民票、転入・転出届、パスポート、印鑑登録など利用が最も多い市民課の窓口業務を対象とする。
スマホやタブレットなどを使い、オンラインで申請手続きの日時を予約できるほか、市役所1階に設置した端末機で予約することもできる。自治体の窓口は朝夕と正午前後の時間帯に集中する傾向があり、事前予約を取り入れることで来庁者は待ち時間が大幅に短縮されると期待される。
同社のシステムの実証実験は国内で初めてで、期間は5月末まで。市は申請の多い手続きや平均待ち時間などの利用データを分析し、人員配置を見直すなど業務改善につなげるという。
村田悠市長と市役所で記者会見に臨んだ同社のニコラス・ラーセン社長は「待ち時間が長いと、来庁者と職員のフラストレーションがたまる。日本に適したシステムを開発していきたい」と話した。