あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

沼津仲見世商店街 通行量、滞在時間が増加 沼津市、社会実験結果を公表

 沼津市はこのほど、中心市街地の回遊性向上を目的に10~11月に沼津仲見世商店街で実施した社会実験「オープンヌマヅ2022アーケード」の検証結果を発表した。商店街の歩行者通行量は一部エリアで通常の1・5倍増となり、滞留者、商店街での滞在時間も増加した。

商店街の道路上に休憩スペースなどを置いた社会実験「オープンヌマヅ2022アーケード」=10月、沼津市の沼津仲見世商店街
商店街の道路上に休憩スペースなどを置いた社会実験「オープンヌマヅ2022アーケード」=10月、沼津市の沼津仲見世商店街

 実験は市などが10月27日~11月15日に実施。商店街4カ所にベンチや椅子を置いた休憩スポットを設けたほか、飲食や雑貨を扱うスタンドが出店した。歩行者の平均通行量は実験前との比較で、イベントが行われた旧マルサン書店仲見世店前や、スタンドが出店した商店街南端部でそれぞれ1・5倍に増えた。商店街で立ち止まったり、座ったりしている滞留者も通常時に比べ2・1倍に増加した。
 226人から回答を得た来訪者へのアンケートでは、70%が30分以上滞在し、1時間以上の人も28%を占めた。77%の人が通常時より、滞在時間が長くなったと答えた。商店街のみ訪れた人は15%にとどまり、中央公園など商店街周辺への回遊傾向も見られた。
 関野勇治市まちづくり統括監は「今回の取り組みを日常的なものにつなげていくため、来年度以降も可能なところから社会実験などを重ねていきたい」とした。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ