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静岡人インタビュー「この人」 自転車まちづくりに取り組む マルコ・ファヴァロさん(伊豆市)

 東京五輪・パラリンピックの自転車競技会場になった伊豆市で11月から、地域おこし協力隊として活動する。サイクリングイベントのプロデュースなどの経験を生かし、五輪パラのレガシー(遺産)として自転車を活用したまちづくりや観光活性化を推進する。拠点は伊豆箱根鉄道修善寺駅前の自転車観光施設「クランクベース」。イタリア北部のパドヴァ出身。53歳。

マルコ・ファヴァロさん
マルコ・ファヴァロさん

 -就任の抱負を。
 「サイクリストは走りやすい道、美しい景色、文化を感じる場所を求めて走りにくる。サイクリストやインバウンド、サイクリングイベントの誘致に取り組みたい。学校などのセミナーで自転車文化を広めるほか、なぜヨーロッパが観光地として成功したのかも紹介したい」
 -思い描く企画は。
 「ビンテージ自転車の国際イベントの開催に向けた誘致を始めている。海外からも多くの客が来てくれるはず。市街地を周回するレースをやっても面白い。コンビニや自動販売機、トイレなど自転車で走るコースの情報のデジタル化も検討している。ほかの自治体とも協力していきたい」
 -自転車を始めたきっかけは。
 「子どもの頃から自転車が好きだった。小学生のときには父と一緒に40キロくらいの距離を走っていた。川沿いを走りながら父から自然の魅力を学んだ。父が自転車で走ることの楽しさを教えてくれた」
 -伊豆の印象は。
 「狩野川、富士山、天城山の旧道など景観がすばらしい。温泉街は散歩していてとても気持ちいい。これらを維持するには地元住民の協力が必要。外部から人を受け入れるオープンな雰囲気を感じる」

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