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テーマ : 選挙しずおか

政策協定に「リニア推進」 静岡市長選 自民市議団と難波氏

 2023年4月の静岡市長選を巡り、市議会最大会派の自民党市議団が15日に立候補予定者の一人、元副知事難波喬司氏(66)を推薦する方針を固めたことを受け、両者が締結する政策協定が注目されている。主要項目の一つが「リニア中央新幹線事業の着実な推進」。難波氏に履行を求めるとともに、リニア推進と主張しつつ関係機関との衝突が絶えない川勝平太知事との姿勢の違いを明確にする狙いがあるとみられる。
 リニアの工事現場は市北部の山間地。道中の県道トンネル整備も含め、重要な市政課題になる。「政策協定のリニアのくだりは、自民の政敵である川勝知事をけん制する意味合いがある」と自民関係者。川勝県政で副知事を2期8年務めた難波氏が、“川勝色”を払拭(ふっしょく)できるかを注視する関係者は少なくない。
 政策協定は14項目。リニア事業の推進に加え、策定中の第4次総合計画(23~30年度)の着実な推進、政令市の権限強化、行財政改革の推進などで調整している。自民市議団は長年支援してきた現職田辺信宏氏(61)の4選不出馬を受け、田辺市政の基本路線の継承を条件に、難波氏支援を模索していた。
 難波氏は13日に自民市議団と市内の自民4支部(静岡、清水、由比、蒲原)に推薦願を提出済み。自民市議団は16日の議員団総会で協議後、難波氏と政策協定を結び、推薦を正式に決定する。清水、由比、蒲原の3支部は難波氏推薦でまとまる方向。
 一方、静岡支部は慎重論が根強い。川勝氏が3選した17年知事選では対立候補を全面支援し、支部地元の葵、駿河両区で川勝氏の得票数を上回った経緯もある。15日の総務会では「川勝アレルギーがある」「難波氏の背後に知事がいる。信用できない」との意見が相次ぎ、難波氏推薦の可否決定を22日の総務会に持ち越した。

 ■山田氏「非常に残念」 出馬意欲は変わらず
 2023年4月の静岡市長選で、自民党静岡市静岡支部が自民県議の山田誠氏(60)を推薦しないと決めたことを受け、山田氏が15日、同市葵区で報道陣の取材に応じ、「(推薦を得られると)信じていたので非常に残念」と話した。
 一方、「候補者一本化に協力できなかったのは事実」とも述べ、同支部の決定を受け入れる姿勢を示した。
 出馬の意思は変わらないと強調し、「できる限り多くの市民と話をして輪を大きくしていきたい」と述べた。

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