裾野・園児虐待 静岡県、監査項目説明 指導や対応23年2月公表
静岡県は14日、裾野市の私立さくら保育園の園児虐待事件を受けて、同市と合同で実施する特別監査を踏まえた指導内容や対応を、2023年2月中にも公表する方針を県議会厚生委員会で示した。
県と同市は12月3日から特別監査に着手し、保育状況が記された書類の調査や理事長兼園長ら関係者の聴取、全在園児の保護者を対象にしたアンケートを実施していることを報告した。
八木敏裕健康福祉部長は12月中をめどに保護者アンケートや関係者へのヒアリングを行い、保育状況や園の対応を確認するとした。書類などの分析を進めた上で、「1月下旬には指導内容を調整し、2月上旬には対応を明らかにしたい」と述べた。
同市から県への報告の経緯について問われた県福祉指導課の担当者は、裾野市担当者から11月21日に電話で報告事案の連絡が入り、日程調整のさなかに新聞報道で事実が明らかになり、急きょ同29日に不適切保育の報告があったと説明した。