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テーマ : 御殿場市

シニア太鼓 御殿場の山内さん、日本一に 鍛錬重ね栄冠

 60歳以上の太鼓奏者が腕前を競う日本太鼓シニアコンクールで、社会福祉法人富岳会(御殿場市)理事長の山内剛さん(64)=同市=が優勝し、内閣総理大臣賞と名人位を獲得した。3位だった昨年の悔しさをばねに鍛錬を重ねて栄冠をつかんだ。

日本太鼓シニアコンクールで優勝した山内さん=御殿場市
日本太鼓シニアコンクールで優勝した山内さん=御殿場市

 11月20日に石川県小松市で行われ、山内さんは自身が作曲した「霊峰」を披露した。直径1メートル50センチの大太鼓を約4分間打ち鳴らし、自然と融合する富士山の素晴らしさを表現した。演奏の音やテンポ、構えなどで評価を受け、計28の団体・個人の頂点に立った。
 昨年のコンクール終了後、頂点を目指して一念発起した。多忙のため朝5時に起きて筋力トレーニングを行い、昼休みの10分間に練習した。本番より重いばちを使って腕力を養い、本番1カ月前から減量して体を引き締めた。演奏が終わった瞬間「1年間の努力の結果を出し切った。これはいけた」と手応えを感じた。
 けがでラグビーの選手生命が絶たれた28歳の時に太鼓演奏を始めた。「努力した分だけいい音が出る。うそをつかない」と魅力を語る。太鼓グループ「富岳太鼓」の代表も務める。
 規定により個人での再出場はできず、2度目の優勝を目指すには60歳以上の仲間と団体で出場するしかない。「まず人を集めないと。10年後ぐらいに出られれば」と笑う。「一生現役。70、80歳になっても演奏できると見せたい」と意欲を示す。

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