滝行でみそぎ、野菜奉納 三島で新嘗祭 五穀豊穣に感謝
五穀豊穣(ほうじょう)に感謝の思いを込める伝統行事「新嘗祭(にいなめさい)」が22日、三島市内で始まった。初日はJAふじ伊豆三島函南地区本部の青壮年部、三島商工会議所青年部のメンバーが滝行でみそぎを行い、地元野菜を積んだみこしを三嶋大社に奉納した。
同市川原ケ谷の滝川神社にふんどし姿で集まった14人が威勢のよい「鳥船行事」で体を温めた後、神社横の滝つぼの冷水を浴びて身を清めた。続いて地元の野菜を詰めたみこしを担いで行列を作り、三嶋大社まで約3キロの道のりを歩いた。
同大社では全長5メートル、重さ3トンを超える野菜の宝船も展示された。今年はJAふじ伊豆に統合された旧5JAが野菜を提供し、23日午後2時から宝分けが行われる。三嶋大社での実施は3年ぶりで、コロナ感染防止のため先着300人に限り奉納野菜を配布する。