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小山サーモン生産開始 陸上養殖施設、国内初 24年夏ごろ出荷

 ノルウェーの「プロキシマーシーフード」の日本法人は22日までに、小山町に建設した国内最大級のアトランティックサーモン陸上養殖施設「富士小山養殖場」で生産を始めた。富士山の恵みである地下水で育て、交通利便性を生かして高い鮮度のまま消費者に届ける。2024年夏ごろに出荷を始め、27年には年間5300トンの生産を目指す。

国内初のアトランティックサーモンの商業生産が始まった富士小山養殖場=22日午前、小山町
国内初のアトランティックサーモンの商業生産が始まった富士小山養殖場=22日午前、小山町
国内初のアトランティックサーモンの商業生産が始まった富士小山養殖場=22日午前、小山町
国内初のアトランティックサーモンの商業生産が始まった富士小山養殖場=22日午前、小山町
国内初のアトランティックサーモンの商業生産が始まった富士小山養殖場=22日午前、小山町
国内初のアトランティックサーモンの商業生産が始まった富士小山養殖場=22日午前、小山町

 現地で記者会見したヨアキム・ニールセンCEOは「アジアへの輸出を視野に生産力強化を計画したい」と明かし、富士山麓という立地に「大きな価値がある」と述べた。同町を選んだ理由に町当局のサポートを挙げた。
 国内初のアトランティックサーモンの商業生産。ノルウェーで一般的な屋内型の「閉鎖循環式陸上養殖方式」を取り入れ、天候など外部環境の影響を受けず安定的に生産できる。アイスランドから輸入した卵を孵化(ふか)し、水揚げサイズの4~5キロまで育てる。施設で使う水の99・7%は再利用するなど環境にも配慮したという。
 事業地は町と大和ハウス工業が整備した工業団地「新産業集積エリア」の約5万6700平方メートル。卵から100グラムに育てる「孵化・幼魚場棟」の運用が始まった。水揚げサイズにする「育成棟」は建設中で23年夏の稼働開始を予定する。

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