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接種で免疫関連数値の上昇確認 新型コロナワクチン効果追跡調査 浜松医大・前川教授ら

 浜松医科大(浜松市東区)臨床検査医学講座の前川真人教授、同大付属病院の山下計太臨床検査技師長らの研究グループが昨年から、新型コロナウイルスワクチン接種を受けた成人を対象に免疫の強さの推移などを追跡調査している。17日までに、個人差は見られるものの、接種によって体内の免疫関連の数値が大きく上昇することを改めて確認した。

調査協力者の抗体価の推移
調査協力者の抗体価の推移

 調査には20~60代の同大職員の有志50人が協力した。抗体がウイルスから体を守る「体液性免疫」、新型コロナに感染した細胞を攻撃して排除する「細胞性免疫」の推移と、ワクチン接種の関係を調べている。ワクチンはいずれもファイザー社製。2021年3月に1回目の接種を受ける前の数値を計測した上で、22年10月の4回目接種後まで定期的に計測を行った。
 前川教授は「新型コロナで、同じ人の抗体価などの変化を長期間追跡している研究は全国的にも珍しいのではないか」とみる。
 体内の抗体の量を示す抗体価は1、2回目の接種を受けた後に急上昇し、時間をかけて緩やかに下降。10カ月後に3回目の接種をすると再び大きく上がった。結果に男女差はないが、調査協力者の中で年齢の若い人ほど抗体価が高く、体液性免疫が強い傾向が現れた。高齢の人は細胞性免疫が強めで、体液性の弱さを補っているとみられる。協力者の抗体価を比べると、高い人と低い人で最大20倍程度の開きがあった。
 4回目接種後の結果は分析中だが、3回目と同様の傾向が見られるという。前川教授は「ワクチンを定期的に接種することで、抗体価が大きく上昇するので重症化予防の効果は期待できる。接種の参考にしてほしい」と話している。

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