あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 裾野市

スプリンクラー作動浸水 裾野市事故調、11月中に立ち上げ 

 裾野市議会は8日、臨時会を開き、市が提出した「裾野市民文化センター大ホールスプリンクラー事故調査委員会条例制定案」など2議案をいずれも原案通り可決した。9月下旬に発生した浸水被害で、市は条例に基づき、今月中に事故調を立ち上げる。事故調は装置の異常や故障の有無などを調べ、本年度内に報告書をまとめる方針。

 ほかに可決したのは、委員報酬や旅費など事故調に必要な費用900万円を追加した2022年度一般会計補正予算案。
 事故調は5人以内で構成。委員長には工学が専門の大学教授が就き、委員は委員長の推薦を受けて決める。来年3月までに最大9回の開催を想定し、調査結果によって作動原因とともに再発防止策を報告書に盛り込む。
 市の委託した点検業者による調べでは、異常や故障は見つかっていない。手動式の装置を誰かが故意に動かした可能性もあり、市は裾野署に相談している。施設設置者として「事故」と「事件」の両面で、事故調と警察にそれぞれ専門的・客観的な立場で原因を調査してもらう。
 スプリンクラーは管弦楽団「シンフォニエッタ静岡」(焼津市)の公演約1時間前に作動した。村田悠市長は「被害に遭われた楽団関係者に心からお見舞いを申し上げるとともに、原因を早期に究明したい」と述べた。
 楽団側は楽器や楽譜などが水をかぶり、5人が重軽傷を負ったという。施設もコンサートピアノや音響機器、照明などに被害が出た。補償責任につながる原因が判明しないこともあり、市と楽団の交渉は難航している。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

裾野市の記事一覧

他の追っかけを読む