⚽J1最終節 清水は残留懸け札幌戦 磐田は京都と対戦
J1は5日、各地で最終節9試合を行う。17位清水は敵地で10位札幌戦に臨む。引き分け以下に終わると2度目のJ2降格が決定。前節で降格が決まった磐田と合わせ、来季は県内クラブがJ1から初めて姿を消すことになる。勝利を収めて望みをつなぎ、他会場の結果を待ちたい。最下位磐田は、ホームで16位京都と対戦する。
清水エスパルス 残留の道は勝利のみ

清水は6試合白星から遠ざかる苦しいチーム状況で最終戦を迎える。前節鹿島戦は5戦ぶりの無得点に終わり、武器の攻撃面も改善材料だ。リカルド監督は「課題となる部分は修正しながら、自信を失わないようなアプローチは続けてきた」と強調する。
札幌は積極的に前に出る姿勢とともに、マンツーマンで攻め手を封じる守備が特徴。ただ総失点はリーグで2番目に多く、付け入る隙はありそう。指揮官は「ポジションチェンジを繰り返しながら相手より多く走り、マークを外す動きが大事」と攻略の鍵を挙げる。
J1残留の道を開くには、勝利のみ。勝っても、15位G大阪が引き分け以上、16位京都が勝利の場合は降格が決まる。「自分たちの真価が問われる試合。勝つことに集中する」とGK権田。DF立田は「自分の本当に大事なクラブ。落としちゃいけない」と生え抜きとしての意地を胸に必勝を誓う。
チームは4日午前、三保グラウンドで最終調整を行い、敵地札幌に向かった。今週は報道陣への練習の公開をこれまで以上に制限。入念な準備で運命の一戦に挑む。MF乾は累積警告で出場停止。前節で負傷交代したFW北川は出場が微妙な状況だ。(市川淳一朗)
ジュビロ磐田 来季J1復帰へ 仕切り直しの一戦

2度目の最下位が確定している磐田は、J1復帰を目指す来季につなげるため、最終戦は仕切り直しの一戦となる。渋谷監督はオンラインで取材に応じ「今まで出ていた選手と新しい選手を融合させて臨みたい」と若手の積極起用を示唆した。
最終戦で残留が懸かる京都は、直近5試合で1勝のみと調子が上がらないが、勝ち点を奪いに来るのは必至。MF上原は「アグレッシブで球際に強い」と警戒する。指揮官は前掛かりに球を奪いに来る相手を想定。守備ではコンパクトな陣形を保って中央を固め、早い時間帯の失点を防ぎたいところだ。
京都とは3月5日の敵地での前回対戦で4-1と圧倒しているのは好材料。終盤戦に入り途中出場で結果を残しているMF古川は「自分たちの力を出して最後に勝って今年を終わりたい」と一矢報いるつもりだ。(名倉正和)