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テーマ : 清水エスパルス

⚽清水 鹿島に零敗 崖っぷち17位、最終節奇跡起こせ

 明治安田J1リーグは29日、各地で第33節の9試合が行われ、ホームで鹿島と戦った16位清水は0-1で惜敗し、再びJ2自動降格圏の17位に転落した。

清水―鹿島 後半11分、鹿島・三竿(6)にゴールを決められる=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)
清水―鹿島 後半11分、鹿島・三竿(6)にゴールを決められる=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)


②アイスタ(鹿島2勝)▽観衆16605人
鹿島 13勝12分け8敗(51) 1(0―0 1―0)0 清水 7勝12分け14敗(33)
▽得点者【鹿】三竿(2)

 【評】清水は最後までゴールを奪えず、鹿島に競り負けた。
 清水は両サイドを効果的に使いながら攻勢に出た。前半13分のホナウドのミドルシュートは惜しくも阻まれた。20分に山原、追加時間にはホナウドがゴールを脅かした。
 後半11分、鹿島にCKの流れから押し込まれて先制点を献上。反撃に出たが、シュートまで持ち込めない展開が続いた。35分の相手の決定機は権田が防いで耐えたが、得点は遠かった。

力強さなく自力残留消滅

 5試合白星から遠ざかる清水に、逆境をはねのける力強さはなかった。J1残留圏浮上には引き分け以上が必須だった試合で、7戦勝ちのない鹿島に零敗。再びJ2自動降格圏の17位に転落し、自力での残留の可能性が消滅した。
 先手を取られたのは後半11分。反撃する時間は、30分以上残されていた。しかし、局面を打開するパスは通らず、トラップもおぼつかない。攻めに迫力と躍動感を欠いたまま、時計の針は進んでいった。
 「一瞬一瞬の判断の正確性や、落ち着きが足りなかったことで乱れが起こっていった」とリカルド監督。残留争いの重圧に足を引っ張られるように空回りが続き、試合終了の笛の音を聞いた。
 前半はボールを保持して相手を揺さぶり、主導権を握った。狙い通りに試合を運べる時間帯をつくりながら、仕留められない弱さも停滞感の漂うチームの現状を物語っている。「一人一人がワンチャンスをものにするというイメージでもっとやっていくしか…」。MF白崎はうつむく。
 試合終了後のホーム最終戦セレモニー。今季2勝しかできなかった本拠地に「強い清水を復活させます」と山室社長の声が響いた。ただ目前には、近年にないほどの厳しい現実がある。札幌との最終戦は、引き分け以下でJ2降格が決まる。勝っても、他チームの結果次第で残留の道が断たれる。ついに、窮地に追い込まれた。


故障明けの西沢 11試合ぶり出場

 右膝のけがが回復した清水のMF西沢が7月のリーグ第22節浦和戦以来、11試合ぶりにピッチに立った。FKから見せ場をつくったが得点にはつながらず「結果で応えたかった」と唇をかんだ。
 後半33分に投入され、左サイドに入った。追加時間には味方が触れば決定機というFKを蹴り込んだ。「ああいうボールを蹴られたのは好材料」とうなずく。
 浦和戦で右膝蓋(しつがい)骨を骨折し、離脱。今季中の復帰が危ぶまれたが、間に合った。「ユース出身の自分たちが先頭に立ってやらないといけない場面。そういう時に僕は力を発揮できると思っている」と残り1試合となった戦いを見据えた。

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