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テーマ : 選挙しずおか

鈴木浜松市長 4期の市制運営 市議、経済界が総括

 鈴木康友浜松市長が今期限りで退任すると表明した25日、ベテラン市議や市内の経済団体関係者が鈴木市長の4期15年半にわたる市政運営を総括し、成果や課題を指摘した。
 鈴木市長は当初、行財政改革推進審議会偏重の姿勢から市議会多数派の自民党会派と対立したが、4期目に入ると行政区再編実現のために融和に腐心し、最後は賛同を取り付けた。元議長で、自民党会派の最古参柳川樹一郎市議(71)=9期=は「意見が違っても腹を割って話し、関係を築く力は政治家として優れていた。最後の4年は強い協力関係ができた」と振り返った。
 一方、対立を続けた共産党会派の北島定市議(75)=5期=は「経済界の言いなりで市民の福祉は置き去りだった。最後は議会もオール与党の様相で、チェックの効かない市政になってしまった」と批判した。
 経済界からは財政健全化や地域振興施策の手腕を評価する声が目立った。浜松商工会議所の斉藤薫会頭は「区再編以外にも、約1300億円の市債残高削減、全国トップレベルの企業誘致に成功し、市の発展に尽力いただいた」と感謝した。
 行革審会長を務めた御室健一郎元会頭は「改革を積極的に進めた名市長。新産業創出やデジタル化に情熱を持ち、全国の地方行政のリーダーとしても頑張った」とたたえた。その上で「次の市長にも、スリムで効率的な行政を継いでほしい」と注文を付けた。

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