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テーマ : 選挙しずおか

鈴木浜松市長「4期で退任を決断」 来春の市長選不出馬を正式表明

 鈴木康友浜松市長(65)は25日、市役所で記者会見し「4期をもって市長の職を退任することを決断した」と述べ、任期満了(2023年4月30日)に伴う来春の市長選に出馬しない意向を表明した。市の最大の懸案だった行政区再編にめどが付いたことなどを理由に挙げた。退任後も政治活動は続ける考えを示し、県政や国政などへの転身に含みを残した。

来春の市長選不出馬を表明する浜松市の鈴木康友市長=25日午後、同市役所
来春の市長選不出馬を表明する浜松市の鈴木康友市長=25日午後、同市役所
来春の市長選不出馬を表明する浜松市の鈴木康友市長=25日午後、同市役所

 鈴木市長は「首長は3、4期が妥当と思っていた」と語り、進退は夏頃から考え始めたと明かした。民間視点で行政の無駄に切り込んだ諮問機関「行財政改革推進審議会」からの答申について「行政区再編によって全て果たしたという感がある」と感想を述べた。
 財政健全化を断行して構築した強固な財政基盤をはじめ、企業誘致やスタートアップといった産業振興施策の実績を挙げながら15年半を振り返り「苦労を感じたことはなく、全力で務めた。悔いもない」と充実した表情を見せた。
 政治活動については「人生を引退する訳ではない。永田町や霞ケ関、経済人とのネットワークをまだまだ活用できる」と意欲を示した。一方、取りざたされている次期知事選への出馬の可否を問われると「まだそういうことは考えていない。この場ではノーコメント。残り半年の市長職を全うする」と述べるにとどめた。市長の後継指名は「考えていない」としながらも、期待する後継像として「経営感覚を備え、新しい道にチャレンジする人がふさわしい」と語り、財政健全化の一層の推進などを求めた。
 鈴木市長は同市中区出身。当時の民主党で衆院議員を2期務めた後、07年の市長選で初当選した。
 次期市長選を巡っては、自民党と鈴木市長を支援してきた市内経済界の一部が総務省都道府県税課長の中野祐介氏(52)=同市出身=を擁立する方向で最終調整を進めている。現職の不出馬表明を受け、擁立作業が加速するとみられる。

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