富士の街活性へ 市長と10代車座 気軽さ少ない/再整備、居心地良く
JR富士駅周辺のにぎわい創出に向けた富士市などによる社会実験事業「エキキタテラスvol.3」が23日、駅近くの市交流プラザで開かれた「かじま祭り」に合わせて行われ、地元の小中高生と小長井義正市長が駅北側の市街地活性化をテーマに意見を交わした。
10代の男女6人が、歩行者天国になった車道上で小長井市長を囲んだ。6人は「若者が気軽に立ち寄れる店が少なく、商店街の雰囲気が暗い」という印象を伝え、長く滞在できるカフェの誘致などを提案した。
これに対し、小長井市長は2028年に供用開始予定の再開発ビルを核とする再整備事業を挙げ、「街を歩きたくなるような居心地の良さが高まり、電車で遊びに来たいと思える市街地にする」と意欲を示した。
この日は市交流プラザ南側の2カ所を歩行者天国にして車道に人工芝を敷き、くつろぎ空間を創出。次世代モビリティの体験会も用意した。富士見高生と地元クレープ店「オレンジポット」が共同開発した「サイダーかんクレープ」が販売され、来場者の人気を集めた。
(富士支局・国本啓志郎)