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デザイン、持続可能性…「浜松らしさ」 23年1月プレオープンの大河ドラマ館で見学会

 浜松市中区の浜松城そばに市が建設中の大河ドラマ館で、FSC認証の天竜材が内外装に活用されている。18日に浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会が現地で見学会を開き、会員事業者約30人が参加した。

斜めに組んだ木材が屋根を支える通路のデザイン=浜松市中区の大河ドラマ館建設現場
斜めに組んだ木材が屋根を支える通路のデザイン=浜松市中区の大河ドラマ館建設現場

 FSC認証は持続可能な森林管理の国際基準。施工した同区の須山建設によると、建物をつなぐ屋根付き通路の柱やウッドデッキ、建物壁面などに天竜材の杉とヒノキ計45立方メートルを使用した。東京五輪の選手村ビレッジプラザ建設に使われ、市に返還されたレガシー材も含んでいる。
 建物の外側通路を覆う「木シェルター」はヒノキを複雑に組んだ印象的なデザイン。通路の柱は斜めの木材を緻密に組んで強度を確保した。同社の小野寺司設計グループ課長は「多くの技術者との協力でワクワク感ある建物ができた。浜松らしさのアピールになれば」と話した。来年1月プレオープン予定。

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