あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

「未来を拓く」施策優先 富士市、23年度予算編成方針

 富士市の小長井義正市長は17日、2023年度の予算編成方針を市部課長会議で伝えた。新型コロナウイルス感染症対策の他、SDGs(持続可能な開発目標)やデジタル変革、ゼロカーボン実現など「未来を拓[ひら]く」施策を優先する。現時点で6億円ほどの財源不足を見通し、歳出要求額は一般財源ベースで前年の3%削減が基準となる。

小長井市長が新年度予算編成方針を伝えた市部課長会議=富士市消防防災庁舎
小長井市長が新年度予算編成方針を伝えた市部課長会議=富士市消防防災庁舎

 給与所得の伸びや家屋の新増築などで市税収入の微増を見込む。一方で、公共施設の老朽化対策やJR富士駅北口再整備などの大規模投資事業で財源不足となる予測を踏まえ、「全ての事業について効果を再検証し、社会情勢の変化に対応した実効性の高い事業に転換や再構築を」と指示した。
 収支予測では、総合体育館建設事業の本格化に伴う市債発行などを含め、22年度一般会計当初予算と比べて歳入は23億円(2・6%)増の914億円になる。歳出は小中学校長寿命化事業などで29億円(3・3%)増の920億円で6億円程度の財源不足が試算された。
 重点施策には、企業立地の促進、魅力あふれるまちなかの形成、豪雨等対策の強化を挙げた。
 (富士支局・国本啓志郎)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ