兄殺人未遂の男 起訴内容認める 静岡地裁沼津支部初公判
同居する兄を包丁で刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われた小山町、無職の男(34)の裁判員裁判初公判が17日、静岡地裁沼津支部(野沢晃一裁判長)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、日ごろから兄の生活音や言動に不満を募らせ、事件当時は食べていた飲食物のにおいを指摘され「悪態をつかれたことに立腹した」と動機を説明した。弁護側は「精神障害の影響で心神耗弱状態だった」として執行猶予付き判決を求めた。
起訴状などによると、被告は2021年9月6日午後10時ごろ、自宅で兄=当時(36)=の左脇腹を、殺意を持って包丁で刺し、約23日間のけがを負わせたとされる。