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テーマ : 清水エスパルス

⚽清水、磐田とも自動降格圏内低迷 22日、負けられないダービー

 サッカーJリーグ1部(J1)清水エスパルスとジュビロ磐田がリーグ戦3試合を残し、ともにJ2自動降格圏内に低迷し、静岡から来季J1クラブがなくなりかねない事態に直面している。それぞれJ2降格経験はあるが、2チームそろってとなるとJリーグ発足以来初めて。両チームが対戦する22日の今季2度目の静岡ダービー(あなたの静岡新聞マッチ)は、互いに負ければ降格が現実味を増す厳しい戦いになる。

川崎戦に敗れてJ2自動降格圏に転落し、厳しい表情で引き上げる清水の選手たち=8日、川崎市の等々力陸上競技場
川崎戦に敗れてJ2自動降格圏に転落し、厳しい表情で引き上げる清水の選手たち=8日、川崎市の等々力陸上競技場
ホームでの鹿島戦で終盤に追い付かれて引き分けに終わり肩を落とす磐田の選手たち=8日、磐田市のヤマハスタジアム
ホームでの鹿島戦で終盤に追い付かれて引き分けに終わり肩を落とす磐田の選手たち=8日、磐田市のヤマハスタジアム
清水、磐田の最近10年の成績
清水、磐田の最近10年の成績
川崎戦に敗れてJ2自動降格圏に転落し、厳しい表情で引き上げる清水の選手たち=8日、川崎市の等々力陸上競技場
ホームでの鹿島戦で終盤に追い付かれて引き分けに終わり肩を落とす磐田の選手たち=8日、磐田市のヤマハスタジアム
清水、磐田の最近10年の成績

 Jリーグ発足初年度から加わる「オリジナル10」の清水は、2015年に初の降格を経験。1年でJ1復帰を果たしたものの、その後は8位に飛躍した18年を除いて毎年のように最終盤まで残留争いに巻き込まれている。
 クラブ創設30周年の節目を迎えた今季も成績は低迷。5月には4年連続となるシーズン途中での監督交代を行った。夏場に5戦負けなしと一度は浮上したものの、直近4試合は勝利がなく失速。8日に川崎フロンターレに敗れて順位を17位に下げ、7月以来の降格圏に転落した。
 1997年から6年間で3度の年間優勝を成し遂げた磐田は最近10年、世代交代ができず2度の降格を経験した。元日本代表遠藤保仁選手(42)らベテラン中心の布陣で昨季J2を制したが、今季はJ1のスピードについていけず夏場に大きく失速。12日の横浜F・マリノス戦で8戦ぶりに勝利したが、残留圏と勝ち点差6の最下位と低空飛行が続く。
 8月には成績不振を理由に前監督と強化責任者の同時解任という異例の事態に陥り、当初クラブが掲げた強化方針も揺らいだ。主力FWが他チームに移籍したが、その穴埋めができず夏の補強も不調に終わり、得点力不足に悩む試合が続いた。
 アトランタ五輪代表で現役時代は両チームでプレーした経験を持つ松原良香氏(48)は、最近の試合を見て磐田に「ひたむきさが出てきた」と明るい材料を見いだす一方、清水については「試合のコントロールができていない」と心配する。
 2チームに共通する低迷の背景には、目指すサッカーの方向性に長期的視点を欠いていることも指摘。「以前の強さを取り戻して互いに競い合えるよう、まずはJ1に残ってほしい」と願う。

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