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テーマ : 裁判しずおか

長泉・木くず不法投棄 山林所有の男、否認 静岡地裁支部初公判

 長泉町内の山林に造園や樹木の剪定(せんてい)で出た木くずなどを不法投棄したとして廃棄物処理法違反の罪に問われた山林所有者の農業の男(75)=同町=の初公判が5日、静岡地裁沼津支部(谷本奈央裁判官)で開かれた。被告は「(造園会社と)共謀して投棄していない」と起訴内容を否認し、弁護側は無罪を主張した。
 被告は罪状認否で「造園会社が枝葉や雑草などを私の土地に投棄することは認めていたが、廃棄物の有効利用のつもりだった。私自身が投棄したことはない」と主張した。
 冒頭陳述で検察側は、同社が剪定枝を細断する手間や処分費用を節約するため、金銭を支払って被告の山林に投棄し続けたと指摘。同社からは処分費用として半年分で5万円を受け取っていたと明らかにした。その上で「被告は剪定枝などを廃棄物と認識しながら投棄を容認し、共謀を遂げていた」と述べた。
 起訴状などによると、被告は造園会社の関係者と共謀し5月9、30の両日、雑草など約1・4立方メートル、剪定枝約166キロを、それぞれ被告が所有する同町元長窪の山林に不法に投棄したとされる。

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