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海ブドウ 沼津の小学校プール跡で陸上養殖 11月初出荷目指す

 沖縄県で海ブドウの養殖を手がける企業が、昨年閉校した沼津市の旧内浦小のプール跡で“沼津産海ブドウ”の陸上養殖に取り組んでいる。4日には「しずおか海ぶどうLABO.(ラボ)」と名付けた施設で初の植え付け作業が始まり、本格稼働した。11月中旬にも沼津産の初出荷を目指す。

植え付けネットに海ブドウの苗を広げる永井良太社長(右端)ら=4日午後、沼津市内浦三津の旧内浦小
植え付けネットに海ブドウの苗を広げる永井良太社長(右端)ら=4日午後、沼津市内浦三津の旧内浦小

 プール跡での養殖に乗り出したのは「Rカンパニー」(長泉町)。三島市内で飲食店を経営していた同町出身の永井良太社長(37)が5年前、沖縄県宮古島市に移住。2018年から同市で海ブドウの養殖を始めた。
 永井社長が本州での事業拡大を考えていた際、沼津市が、養殖場に適した排水設備が備わる旧内浦小プールを活用する事業者を募集しているのを地元の知人から教わり、応募した。
 同社は長さ25メートル、幅13メートルのプールを市から借り、今年7月からプール跡に8基の小さなプールや、内浦漁港からくんだ海水を循環させる装置を設置した。水温を適温の24度以上に保つため、ビニールハウスも設けた。初の母草(苗)の植え付け作業では、縦1メートル、横1・5メートルの2枚のネットに母草を広げて挟み、プールに沈めた。約40日で成長し、出荷できるという。
 既に宮古島で生産した海ブドウを沼津に運んでプールで養生し、7月末から製品の出荷を始めている。庄司昌弘場長(41)は「養生した海ブドウはいい食感に育った。養殖した母草も順調に育ってほしい」と願う。
 出荷した製品は、JAふじ伊豆の直売所18カ所で販売している。既に100グラム入りのパックを1200個販売し、評判も上々。“完全沼津産”の海ブドウも販売する予定だ。

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