不祥事再発防止へ第三者委報告書 沼津市教委、対策も公表
沼津市教委は29日、市内小中学校の教職員の不祥事を受けて設置した再発防止第三者委員会からの報告書を市議会文教産業委員会で示した。市教委は未然防止だけでなく、不祥事が発生した場合の教職員のリスク管理能力育成など5項目の対策も公表した。
委員会は昨年12月、静岡大大学院の武井敦史教授を委員長に有識者5人で発足し、今年8月まで計4回議論した。報告書では相談窓口の設置、教職員間のコミュニケーションの活性化、管理職の育成など7項目を提言している。
市教委は学校ごとに不祥事の事前リスクと、発生後の児童生徒へのリスクマネジメント研修を行うほか、同年代の教職員とパートナーとなり相談し合える仕組みづくり、ジェンダー教育を通じた教職員の意識改革を実施するとした。奥村篤教育長は「対策はハード、ソフト両面でやっていく必要がある」と再発防止を誓った。