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テーマ : 選挙しずおか

裾野市議選 当落線上「だんご状態」か 600票巡り上積みに躍起

 任期満了に伴う裾野市議選(定数19)は10月2日の投開票に向け、現職16と元職1、新人4の計21人が激戦を繰り広げたまま最終盤に入った。全候補が地域での知名度と支持基盤を持つ有力者ぞろいで、当落線上は「だんご状態」になるとの見方が強い。当確ラインは600票前後とみられ、各陣営とも全域に支持を訴え、1票の掘り起こしに躍起だ。

裾野市役所
裾野市役所

 労働組合の分厚い支援を受け、今回も安定した戦いを見せるのは3氏。井出氏はトヨタ自動車、浅田氏がトヨタ自動車東日本、中村氏は矢崎総業の社員でそろって上位当選を狙う。
 公明党の佐野氏と三富氏、共産党の岡本氏と矢崎氏も組織戦を展開する。ただ、情勢は予断を許さず、党員以外への浸透が議席確保の鍵を握る。
 大票田の西地区はいずれも上位常連の賀茂氏、内藤氏、二ノ宮氏に加え、元市長の後援会が支援する大橋氏が名乗りを上げた。各候補とも多業種、広域に人脈を広げ、選挙戦を手堅く進める。
 隣接の東地区は農業や福祉に精通する勝又豊氏と、教育環境の整備を訴える子育て世代の杉山氏の地盤。深良地区は同じ子育て世代で将来性を重視する増田氏と7選を目指すベテランの小林俊氏の争いに、行政にたけた元副市長の小林浩氏と富岡地区も地盤とする元職の杉本氏が参戦。最激戦区の様相を呈す。
 富岡地区はスポーツ振興に尽力する勝又利氏、若手経済界の旗振り役の木村氏、最年少25歳での当選を目指す則武氏がしのぎを削る。北部の須山地区は引退する現職の支持層を取り込みながら、土屋氏が着実に地盤を固める。
 投票率は前回選とほぼ同じ55%前後か。前回選まで上位当選の常連だった村田悠市長の後援会票の行方も、選挙戦に大きな影響を与えそうだ。

 ■立候補者(届け出順、定数⑲―21)
 則武優貴 25 無新 市長私設秘書
 杉山茂規 47 無現 不動産管理会社役員
 佐野利安 69 公現 党裾野南支部長
 内藤法子 70 無現 副議長
 大橋勝彦 63 無新 不動産管理会社員
 小林浩文 61 無新 [元]副市長
 木村典由 48 無現 豆腐製造業
 三富美代子 64 公現 党裾野東支部長
 二ノ宮善明 67 無現 時計・めがね小売業
 土屋主久 68 無現 農業
 中村純也 48 無現 矢崎総業社員
 賀茂博美 48 無現 福祉団体代表
 岡本和枝 73 共現 党東部地区役員
 勝又豊 60 無現 JAふじ伊豆総代
 浅田基行 52 無現 トヨタ自東日本社員
 小林俊 71 無現 農業
 増田祐二 41 無現 NPO法人広報
 勝又利裕 65 無現 農業
 井出悟 51 無現 トヨタ自動車社員
 矢崎徹夫 68 共新 [元]公立小学校教諭
 杉本平治 67 無元 裾野高校友会長

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