⚽J1清水 痛恨の逆転負け セットプレーで2失点
明治安田J1リーグは17日、各地で第30節の5試合が行われ、清水は2―3で福岡に競り負けた。

②ベススタ(1勝1敗)▽観衆7741人
福岡 7勝10分け13敗(31) 3(2―1 1―1)2 清水 7勝11分け12敗(32)
▽得点者【福】中村(1)山岸2(9)【清】山原(2)チアゴサンタナ(PK)(12)
【評】清水は福岡との打ち合いに競り負けた。
静かな立ち上がりから一転し、前半の半ばから試合が動いた。29分に山原の右クロスがそのままネットを揺らし、先制に成功。しかし、36分に直接FKを沈められて同点とされた。6分後にはCKからこぼれ球を蹴り込まれて逆転を許した。
後半4分に連係から中央を抜け出されて3点目を献上。15分にPKで1点を返したが、その後は守りを固めた相手を攻略できなかった。
■セットプレーで2失点
残留争いからの脱出へ、清水にとっては踏ん張りどころの一戦のはずだった。ところが、守備があっけなく崩れた。8戦未勝利中だったJ2自動降格圏の福岡に3発を浴び、痛恨の黒星を喫した。
前半29分、DF山原が敵陣左サイドからゴール前を斜めに横切る絶妙のパスを届けた。「相手のGKとDFの間を狙っている」と語る大卒ルーキーの真骨頂のクロス。味方は触れることができなかったが、そのままゴールに吸い込まれた。
リーグで最も得点数の少ない福岡から先制点を奪取。勝利へ大きな弾みを得たかに見えた。しかし、前半のうちにセットプレー絡みで立て続けに失点。「ミスから相手に好機を与えるような展開になった」とリカルド監督は視線を落とす。
反撃へ攻勢を強めたい後半の入りでもつまずいた。4分、相手の前線2人の連係に中央を打開され、蹴り込まれた。ゴール前に突破口を与える失点の形は前々節広島戦と同様。その後にPKで1点差としたが、3失点目が最後まで響いた。
「勝つか負けるかで大きく状況が変わる」(MF原)と臨んだ重要な下位直接対決を落とした。リーグ戦終盤の土壇場で3戦未勝利と失速。再びJ2降格がちらつく争いに放り込まれた。