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テーマ : 教育・子育て

伝統的漁の様子描く 沼津市教委 絵馬22点を市文化財指定

 沼津市教委はこのほど、同市沿岸の伝統的な漁法の様子を描き、神社に奉納された「沼津沿岸の漁撈(ぎょろう)に関する奉納絵馬」22点を市有形民俗文化財に指定した。指定は8日付。

「沼津沿岸の漁撈に関する奉納絵馬」として市有形民俗文化財に指定された「明治40年奉納建切網漁絵馬」(沼津市教委提供)
「沼津沿岸の漁撈に関する奉納絵馬」として市有形民俗文化財に指定された「明治40年奉納建切網漁絵馬」(沼津市教委提供)

 指定された絵馬は1892(明治25)年~1953(昭和28)年に同市の三浦(さんうら)地区を中心にした計11の神社に豊漁や漁の安全を祈願して奉納された。伝統的な漁法や、かつて同地区で盛んに取られたカツオやマグロ漁の様子を今に残す貴重な史料として評価された。
 大きさは絵馬によって違い、縦30~90センチ、横50~120センチほど。素材は木やブリキで、中には和紙やキャンバスを貼って描かれた物もある。指定された絵馬の一つ、07(明治40)年に金桜神社(同市口野)に奉納された「明治40年奉納建切網漁絵馬」は縦53センチ、横83センチ。帯状の網を立てて魚群を閉じ込める「建切り網漁」の様子が描かれている。
 (東部総局・尾藤旭)

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