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テーマ : 芸能・音楽・舞台

静岡人インタビュー「この人」 9年ぶりに開催される浜松市民オペラの実行委員長 玉川昌幸さん(浜松市中区)

 市制80周年を記念して1991年に始まった市民オペラは今回で8回目。初回から運営に携わり、開催に向けて尽力を続ける。2024年9月28、29日に浜松市中区のアクトシティ浜松大ホールで上演する。浜松シティオペラ協会長、浜松学芸高非常勤講師。70歳。

玉川昌幸さん
玉川昌幸さん

 ―今回の演目は。
 「浜松ゆかりの作家荒井間佐登さん作の『音詩劇(おんしげき)かぐや』。作曲は市在住の鳥山妙子さんが手掛ける。元々は母体となる作品があり、過去にアクトシティ浜松の中ホールでも上演した。好評だった作品を、大ホールのグランドオペラの形にバージョンアップして届ける。年月をかけて育てた作品なので感慨深い」
 ―オペラの魅力とは。
 「歌、演奏、舞台装置、衣装、演技が合わさった総合芸術。視覚と聴覚が一体となって楽しめる。舞台から届けられる情報量は通常の演奏会の何十倍にもなる。多くの人にオペラの魅力を知ってもらいたい」
 ―市民オペラをどのように発展させていくのか。
 「市民オペラは20年くらい前に全国各地で生まれたが、費用の問題で思うように開催できていない地域もある。浜松では、市の援助を受けつつも頼り切らず、音楽関係団体が中心となって出演に加えて、運営や制作、資金集めなどを担う形にしていく。全市を巻き込んだ『真の市民オペラ』を目指したい」
 ―今後の予定は。
 「本年度はプレイベントなどを開催し、徐々に機運を盛り上げていく。来春に制作発表、来夏にはオーディションを行う予定。市民や企業に協賛金なども募る。音楽のまち・浜松に根付いた市民オペラを、次世代にしっかりと引き継いでいきたい」

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