⚽J1清水 終盤2失点6試合ぶり黒星 リーグ第28節
明治安田J1リーグは3日、8試合が行われ、清水は広島に0-2で敗れた。

②Eスタ(広島1勝1分け)▽観衆11437人
広島 14勝8分け6敗(50) 2(0―0 2―0)0 清水 7勝10分け11敗(31)
▽得点者【広】川村2(3)
【評】清水は数的有利を生かせず、広島に競り負けた。
序盤から積極的に攻め込み、カルリーニョス、乾と決定機を迎えた。ミスから相手に逆襲を受ける場面もあったが、ゴール前ではね返した。
後半4分、カウンターからカルリーニョスに絶好機が巡ってきたが決められず。20分には広島に退場者が出て、攻勢に出た。しかし、効果的な攻撃を繰り出せずにいると38分、終了間際と痛恨の失点を喫した。
■数的有利生かせず
試合終盤に広島に退場者が出て、戦況は一気に清水優位に傾いたかに見えた。しかし、数的不利の相手に鮮やかにひっくり返され、2失点。相手の劇的な勝利の引き立て役となった清水は、6試合ぶりの黒星を喫した。
後半15分、自陣でクロスをはね返し、FWチアゴサンタナが力強く球を収める。FWカルリーニョスを経由してMF乾が突破を図ると、たまらず相手DFが足をかけた。一発退場。好調の攻撃陣3人の連係で、流れをたぐり寄せたはずだった。
しかし、自陣ゴール前で守りに徹した相手は堅かった。リカルド監督は12試合ぶり出場のMF鈴木唯、FW北川と前線の選手を次々に投入。「強引にいく選手も必要」と変化をつけた鈴木唯の仕掛けも実らない。
攻略にてこずっていると、後半38分に一瞬の隙を突かれた。自陣で相手のクリアボールをかき出せず、連係で打開された。終了間際には前に出ていたGK権田の頭上を越えるロングシュートを放り込まれ、万事休した。
8月を無敗で乗り切った勢いが断たれ、DF立田は「言葉にするのは難しい」と天を仰ぐ。下位チームが勝ち点を重ね、J1残留圏の15位福岡との勝ち点差は3。「残念だったのは(数的有利で)集中力が欠けてしまったところ。教訓から目を背けてはいけない」との指揮官の言葉を胸に、前に進むしかない。