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テーマ : 芸能・音楽・舞台

アマ音楽家集結 300人の巨大オケ 静岡で全国フェス、4日演奏

 全国から約300人の演奏家が集う「第50回全国アマチュアオーケストラフェスティバル静岡大会」(日本アマチュアオーケストラ連盟など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が2日、静岡市駿河区のグランシップで開幕した。4日に同所で開くフェスティバルコンサートに向けて、合奏の稽古が始まった。

広上さん(中央)の指揮で稽古に臨むオーケストラ=静岡市駿河区のグランシップ
広上さん(中央)の指揮で稽古に臨むオーケストラ=静岡市駿河区のグランシップ

 同連盟がフェスティバルのために作曲家塩見康史さんに委嘱した管弦楽曲シンフォニエッタ「ミレニアム・プレリュード」を初演する。続いて、ドイツの後期ロマン派を代表する作曲家の一人、リヒャルト・シュトラウス(1864~1949年)の大作「アルプス交響曲」を披露する。
 指揮するのは、グランシップの夏の音楽祭「音楽の広場」でもおなじみの広上淳一さん(東京音大教授)。通常は舞台に乗り切らない約300人の奏者が音を一つに奏でられるよう、指揮者を囲むように演奏者を円形に配置する。
 約50分間切れ目なく演奏される「アルプス交響曲」は、特殊楽器の使用、技巧の高さなどから、アマチュアが演奏するオーケストラ曲としては最難関の一つとされる。一般的な管弦楽曲としては最大規模の約120人の編成を想定しているが、今回はさらに巨大な300人で演奏する。
 都内の管弦楽団でビオラを弾く主婦永井麻幾子さん(60)は「アルプス交響曲は山登りの曲なので、みんなで登って、無事下山できるよう頑張る」と意気込んだ。
 広上さんは「縁があって集まった皆さんと大きな絵画を描くような、朗らかで豊かな演奏にしたい」と述べた。
 フェスティバルは1973年に始まった。2020年の東京大会、21年の堺(大阪)大会は新型コロナ感染拡大で中止され、今回が3年ぶり。本県での開催は12年以来4回目。

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