記者コラム「清流」 残念な出来事
伊東市南部の伊豆高原地域から北に向け支局に車を走らせた時、嘆かわしい行為を目撃した。夏の昼、観光客で交通量が増す国道135号。前の乗用車が2度、意図的にごみをポイ捨てした。窓からするりと手が出て、紙くず状の物体が道路上に転がった。
ナンバープレートは、がっかりだが「伊豆」だった。レンタカーではないよう。ただ、市民かどうかは分からない。その車には、社会人経験が豊富そうな世代の男性が1人で乗っていた。
昨年9月から伊東に暮らす自身は、身内に裏切られたような感覚を覚えた。観光地の印象に、清潔さが大きな役割を果たすのは言うまでもない。あのごみで伊東は汚いと評価されるかもしれない。こうした行為をする人は、ごく一部だと信じたいが。
(伊東支局・白柳一樹)