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静岡人インタビュー「この人」 ロボットプログラミング技術を競う全国大会の実行委員会会長 塩見彰睦さん(浜松市東区)

 28日に浜松アリーナ(浜松市東区)で開かれる「WRO(ワールド・ロボット・オリンピアード)ジャパン決勝大会in浜松」の実行委会長を務める。大会は地区予選を勝ち抜いた小中高生がロボットプログラミング技術などを競う。静岡大情報学部教授。57歳。山口県出身。

塩見彰睦さん
塩見彰睦さん

 ―大会の見どころは。
 「大会では2競技を行う。競技場で行う『ロボミッション』は、各チームが自律型ロボットでブロックを指定した場所に運び、正確性を競う。ロボットは参加者がプログラムを組んで制御する。当日に発表される課題もあり創意工夫が欠かせない。また、ロボットの企画や開発をプレゼンする部門もある。各チームの熱い戦いを見てほしい」
 ―浜松が県内で初めての開催地となった理由は。
 「浜松はものづくりのまち。情報技術者を育成しようと、市や静岡大、企業が連携する育成事業が10年以上続いていることなどが評価されたと思う。大会を通じ、さらにプログラミングに興味を持つ人を増やしたい」
 ―ロボットプログラミングの面白さは。
 「小学校ではプログラミング教育が論理的な思考力を養うことを主な目的に2020年から必修化された。ロボットを動かすにはプログラムに加え、ハードとなるロボットをつくることが必要。ソフトとハードの両方に取り組めるのが魅力」
 ―静岡大で取り組む自身の研究は。
 「テレビや自動車などに組み込むシステムを研究している。機器を通信でつなぐIoT(モノのインターネット)の発達で高度化し、企業も人材不足に悩んでいる分野。社会人を対象にした教育も含め人材育成にさらに力を入れたいと考えている」

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