芭蕉詠んだ句 書にしたためる 熱海、幕田さん作品展
熱海市昭和町の起雲閣で、フランスの社会功労奨励勲章を受けている書道家、幕田魁心さん=千葉県君津市=の作品展「古代文字と奥の細道」が9月25日まで開かれている。
松尾芭蕉の紀行「奥の細道」で、芭蕉が日光路や出羽路などで詠んだ50句をしたためた作品や、色鮮やかな色紙に書いた象形文字などの作品が並んだ。
奥の細道の書を制作するにあたり、4年かけて俳句の舞台を巡ったという幕田さん。「句の世界観に合わせて力強さやしなやかさを使い分けた。芭蕉が現地を訪れた季節も意識した」と話した。
9月3、24の両日は午後1時半からギャラリートークと席上揮毫(きごう)を行う。