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テーマ : 経済しずおか

食の質保ち再訪客確保 沼津観光協会(沼津市)望月善人会長【キーパーソン】

 新型コロナウイルスの影響が読み切れない中、沼津港やアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」ゆかりの地を中心に沼津市内の観光地は客足が戻りつつある。来年は同港で市制100周年を記念した「Sea(シー)級グルメ全国大会」も開かれる。現状や今後の展望を聞いた。

望月善人会長
望月善人会長

 ―新型コロナの影響は。
 「行動制限がなくなった今年の大型連休前後から、問い合わせが増えている。旅行を控えていた高齢層や団体客の姿も見かけるようになった。沼津港では、コロナ禍前の売り上げを超える店も少なくない。再び感染者が増加しているが、一層感染対策を徹底して観光客を受け入れたい」
 ―「ラブライブ―」の“聖地巡り”は息の長い観光コンテンツになった。
 「地元の人々とファンが交流する中で、友好的な雰囲気が生まれてきた。彼らから地元の良さを気付かされた点も大きい。来年制作される新たなスピンオフ作品も沼津が描かれる。これからもファンの皆さんに気持ち良く帰っていただく“おもてなし”を続けたい」
 ―今後の展望を。
 「物価高で飲食店の仕入れ負担も大きくなる中、沼津港の食の質は落ちていない。今の質を保ち、リピーターを確保しつつ、さらなる付加価値をつけていくことが必要。ソフトとハード両面でバリアフリーを進め、高齢者の旅を支援する態勢づくりや、今後の外国人客増加も見据えたゴルフツーリズムの需要喚起もしていきたい」
 (東部総局・尾藤旭)
 
 もちづき・よしひと 番組制作会社勤務などを経て2001年、旅行会社「タビーナ静岡」を設立。21年から現職。沼津市出身。56歳。 

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