しらすアート 全国から500点 田子の浦漁協が初企画
国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている「田子の浦しらす」の振興を目的にしたシラスの絵コンテスト「第1回大好き田子の浦!I♡しらすコンテスト みんなで作ろう田子の浦しらす水族館」の審査会がこのほど、富士市の田子の浦漁協で開かれた。全国から寄せられた517点から、奈良市のやよぴさん(40)が大賞に輝いた。8月中に全作品を同漁協事務所2階に展示する。
同コンテストは、かわいらしいシラスの台紙に、田子の浦しらすの魅力を自由に表現し、無数のシラスの絵で彩る狙い。県外も含めて0~82歳の応募があり、同市のイラストレーター小泉智秋さんや関係団体職員計10人が審査員として各賞に57点を選んだ。
大賞のやよぴさんは、シラスが潜水艦のようになってたくさんのシラスと泳ぐ様子を鮮やかな色彩で描いた。シラスの目を潜水艦の窓に見立て、漁協食堂名物の丼、富士山や工場の煙突などが緻密に表現されている。
同組合長賞に輝いた同市中丸の「デイサービス夢コープふじ」は利用者と一緒に銀色に輝くたくさんのシラスで大漁旗を作った。
芹沢豊組合長は「517人もの人がシラスや富士市を思って描いてくれた。今後も継続したい。漁協食堂に訪れるきっかけになれば」と話した。